検索連動型広告(リスティング広告)の部分一致×自動入札をおすすめしないケース3選

リスティング広告(検索連動型広告)

検索連動型広告(リスティング広告)は、最近ではGoogleから部分一致と自動入札の組み合わせがパフォーマンス向上のために推奨されています。一般的には有用なアプローチですが、全てのケースで適しているわけではありません。以下に、部分一致×自動入札が最適でないケースについて詳しく説明します。

部分一致の範囲が意図とずれている場合

Google担当者は、「部分一致でもコンバージョンするクエリに表示されますよ」と言います。確かに多くのケースではその通りでしょう。しかし、残りの2割のクエリはコンバージョンが発生しない可能性が高いため、広告が表示され続けると広告費が無駄になります。どのキーワードがその2割に該当するのかは、実際に運用してみないとわかりません。部分一致で意図とずれた拡張を行う場合、まずはフレーズ一致で入稿することをおすすめします。これにより、無駄な広告費の削減とコンバージョン率の向上が可能です。

例:自動車販売業者が「中古車」に広告を表示しようとすると、部分一致では「中古車買取」や「中古車修理」など、関連性の低いクエリにも表示され、コンバージョンが発生しづらくなります。この場合、部分一致での広告表示を制限し、具体的なクエリに合致するフレーズ一致を採用することで、無駄なクリックを減らし、コンバージョン率を向上させることができます。

コンバージョンが少ない場合

自動入札は、コンバージョンが発生する確率が高いと判断されるクエリに広告を重点的に表示する仕組みです。その確率は主に次の2つの要因に基づいています:(1)そのアカウントの過去の実績、および(2)他のアカウントで同じ業界の実績。したがって、自社のアカウントがコンバージョンが発生しにくい場合でも、他のアカウントの成功がある場合、自動入札を利用できる可能性があります。ただし、どのアカウントが同じ業界に該当するかはGoogleのアルゴリズムに依存するため、自社のアカウントでコンバージョンが一定程度発生することが前提条件となります。

例:新規スタートアップ企業が、自社アカウントにおいてコンバージョンがまだ限られている状況で、他のアカウントで同業種のコンバージョン実績が高いとは言えない場合。このようなケースでは、自動入札の効果が制限される可能性が高いため、最初にコンバージョン数を増やすための施策を実施することが必要です。

確実に最上位表示させたいクエリがある場合

特定のクエリに対して確実に最上位に広告を表示させたい場合、そのキーワードの完全一致でインプレッションシェアを最大化する入札戦略を採用することがおすすめです。完全一致のキーワード設定は、競争の激しいキーワードや特定の商品・サービスに焦点を当てる場合に有効です。

例:特定の高競争キーワード(例: “スマートフォン”)に対して、競合他社が激しく入札している場合。完全一致のキーワード設定を採用し、クエリの完全一致にフォーカスすることで、最上位表示を確保し、競争に対処できます。

以上のように、部分一致×自動入札が最適でないケースもあるため、自社の広告アカウントの現状を考慮して適切な戦略を選択することが重要です。適切な戦略を選び、広告のパフォーマンスを最大化しましょう。

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